とろみや衣、生地をサクサクに仕上げたりいろんな使い方ができる「片栗粉」。片栗粉がないときには代用できる物を知っていると、いざという時や足りなくなって大丈夫!
片栗粉にはどんな特徴があるのかを見ながら、片栗粉の代用品を紹介していきます。
【代用品は?】片栗粉の特徴や使い方
小麦粉と一緒に使われることも多い片栗粉。同じ粉物ですが実は全く違うもの。はじめに特徴やどうして料理に使われるのかを見ていきましょう。
片栗粉はじゃがいもからできている!
現在出回っている片栗粉の多くの原料はじゃがいもの「デンプン」です。切ったじゃがいもを水にさらすと白く濁りますがのそれと同じもの。
原材料をみてみると「ばれいしょデンプン」と書かれていますが、このばれいしょは「じゃがいも」の別名です。
元は片栗粉の名前にもなった「カタクリ」という植物の根から取れるデンプンをとって作られていましたが、生産量が減って明治時代頃からじゃがいもに変わっていきました。
なぜ料理に片栗粉が使われるの?
この後に片栗粉の代用品を紹介していきますが、デンプンで作られる(含まれる)調味料はたくさんあります。
ではなぜ片栗粉がよく使われるのでしょう?
1.とろみがつきやすい!
片栗粉を使う機会で多いのが「とろみ」をつける場面。加熱することでとろっとあんかけ状にしたり、大根もちのようにもっともちに仕上げたり。
これもデンプンによる効果なのですが、片栗粉は低い温度で糊化する(とろみがつく)のが特徴。
65℃ぐらいから糊化するので、料理の仕上げにサッと加えればすぐにでとろみがつきます。
2.無味無臭で料理を美しく仕上げる!
※お茹でといた片栗粉
そして片栗粉の特徴は「無味無臭」そして「透明度が高い」こと。
とろみをつけるだけなら様々な調味料で代用できますが、白っぽく濁りが出たり、ほんのり風味がついてしまったりするものがほとんどです。
それに比べて片栗粉は少量でしっかりととろみがついて、なおかつ色も変わらない、さらに素材の味を邪魔しない!なんとなく使っている片栗粉ですが、とっても優秀な調味料なんです。
3.衣にもぴったり!サクサクに仕上がる
とろみだけでなく揚げ物や焼き物の衣にもぴったりの片栗粉。粒子が細かいのでサクサクに仕上がるという特徴も。
ですがサクサクなのは出来上がってすぐだけ。少し時間経つと油を吸ってしまうので、小麦粉などと混ぜて使うと◯。
用途に合わせて片栗粉を代用しよう!
片栗粉は主に「とろみ」と「衣」の2種類の使い方がありましたよね。もし代用するときはこの使い方に合わせて代用すると料理の仕上がりが変わってきますよ!
「とろみ」をつけたいときの代用品
とろみが付けれる調味料はこんな感じ。
コーンスターチ
コーンスターチは名前の通り「コーン(とうもろこし)」のデンプンで作られた物。片栗粉よりもとろみは弱いですが代用可能。
ですが白く濁ってしまうので、見た目にこだわらないときに。
米粉
お米からできた「米粉」でもとろみをつけることができます。こちらも白く濁ってしまいますが、片栗粉と同量で代用できます。
わらび餅粉・くず粉
あまり常備されている方は少ないと思いますが、わらび餅粉やくず粉でもとろみがつけれます。
上記の2種類よりも透明度が高いので料理を美しく仕上げたいときにおすすめ。冷めると固まるので出来たてを食べれるときに。
「衣」として使うときの代用品
小麦粉
唐揚げなどで小麦粉と片栗粉両方使うレシピがありますが、小麦粉だけでもOK。
サクッと感は少なくなりますが、冷めてもしっとり美味しい衣になります。
コーンスターチ
とろみ付けにも使えるコーンスターチは衣にもぴったり!片栗粉よりもさらに粒子が細かいので、サクッと軽い衣に仕上がります。
米粉
米粉も衣として代用できます。油を吸いにくいという特徴もあるので、軽い食感でヘルシーに。
実は作れちゃう!?片栗粉の作り方
すぐには作れませんが片栗粉は、じゃがいもと自宅にある道具だけで作れちゃうんです!
じゃがいもからデンプンが取れる様子を見てみたい方は作ってみると楽しいですよ。
自家製「片栗粉」の作り方
すりおろしたじゃがいもからデンプンを取り出す。すぐに使うときは乾燥させなくてもOK。
材料(作りやすい分量)
- じゃがいも 2個
- 水 適量
1.じゃがいもをすりおろして、ガーゼで包んで水の中で揉む
2.そのまま置いて水を捨てる(2〜3回繰り返す)
3.水を捨てて、底に溜まったデンプンを取り出す
4.水分が飛んだら出来上がり
\詳しい作り方はこちらから/

【代用品は?】片栗粉の特徴や使い方まとめ
とろみをつけたり衣に使ったり、おかずからスイーツまでいろんな使い方ができる片栗粉。使う機会も多いので、無くなってたり足りなかったりすることも。ですが代用できる物も多いので、ないからと諦めずにぜひ代用品を活用してみてくださいね。