トマトの酸味と旨みがしっかり感じられる基本の「トマトソース」のレシピ。シンプルなソースなだけにプロとの差が出やすく、自分で作ってもなんか違うなぁなんてことありますよね。
オリーブオイルの量や野菜の炒め方など、コクがありトマトの旨みを引き立てるプロも意識しているポイントを、レシピと共に丁寧に紹介していきます。
調理時間 45分程度
基本のトマトソースのレシピ・作り方
バジルを入れるとトマトの酸味を引き立ててより美味しく仕上がります。入れなくても作れますが、ぜひ香りのいいフレッシュのものを加えてみてください。
材料(作りやすい分量)
- ホールトマト缶 2缶
- 玉ねぎ 30g
- にんじん 30g
- セロリ 30g
- にんにく 2片
- 塩 適量
- オリーブオイル 大さじ5
- フレッシュバジル(あれば) 3枝分
1.下準備
玉ねぎは大きめのくし切り、にんじんは5mm幅の輪切り、セロリは玉ねぎのサイズと同じようにカットする。にんにくは包丁の背を使って潰しておく。
ここの野菜は和食でいう「ダシ」のようなのも。じっくりオリーブオイルで炒めて香りを引き立て、旨みを出したら最後に取り除きます。そのため大きめにカットしておきましょう。
今回はトマトの酸味とまったり感を生かして、幅広く使えるようにこの方法で作っていますが、みじん切りにして具としても◯。
2.野菜を炒める
オリーブオイルと潰したにんにくを鍋に入れてごく弱火でじっくり炒め、にんにくの香りを移す。
※オリーブオイルの量が多く見えますが、これが美味しいトマトソースに仕上がるポイント!野菜の香りと旨みを抽出した香味オイルになり風味の良いソースになります。
にんにくがほんのり色付いてきたら野菜を加えて軽く混ぜ合わせ、中火で焼き色がつくまでじっくり炒める。
※炒めるといっても触る回数は最小限で。あまり触らないようにしながら野菜の水分を飛ばし、香りを引き立てましょう。
3.トマトを加えて煮込む
野菜が炒まったら、トマト缶を入れて強火で一度煮立たせる。煮立ったら弱火にして30分程度煮込む。
※トマト缶は一度ボウルなどに開けて手で潰しておくと◯。煮込みながら潰してもいいですが、手で潰すとタネが潰れないので苦味が出ません。
途中底から混ぜながら煮込んでいくと、油が馴染みとろみがついてきます。
浮いていた油が馴染んで綺麗な黄金色に変わってくるので、時間と油の馴染み方を目安に煮込みましょう。
4.仕上げ
しっかりと煮込んだら、工程2で加えた野菜を取り除いてバジルを加えて一度煮立たせ、塩で味を整えて出来上がり。
レストランなどお店ではこのあと漉してさらに滑らかにして仕上げます。ご家庭なら漉さなくても大丈夫ですが、トマトの皮やタネが気になるようなら漉して仕上げましょう。
また長時間バジルを入れておくと苦味が出るので、すぐに使わないときは香りを移したら取り出しておきましょう。
パスタソースとして使う場合
パスタソースとして使うときはただ混ぜ合わせるだけでなく、バターを加えるとコクとまとまりある、本格的な仕上がりになります。
材料(1人分)
- トマトソース 150g
- パスタ 80〜100g
- バター 10g
- フレッシュバジル 1枚
フライパンにトマトソース入れ温め、煮立ってきたらバターを加える。
バジルの葉をちぎって加え、塩を加えたお湯で茹でたパスタと茹で汁おたま半分を加えてよく混ぜ合わせたら出来上がり。
パスタソースとして使う時にはこの他にもモッツァレラチーズを加えたり、生クリームでクリームパスタにしたりとシンプルなトマトソースなので、色々とアレンジして楽しめます。
またお肉やお魚とも相性がいいので、作り方を覚えておくと料理のレパートリーがグッと増えますよ!
基本のトマトソースのレシピ・作り方まとめ
しっかりと旨みが詰まった美味しいトマトソースに仕上げるポイントは「オリーブオイルの量」や「野菜の炒め方」などトマトを加える前から始まります。煮込むことに集中しがちですが、それぞれの工程に美味しくなるポイントがあるのでぜひ覚えてみてくださいね。


